2005年 9月 14日 (水) 01:45

モジュールって何ですか?
by 鶴城屋

そもそも、モジュールとは何?

一言で言ってしまえば、歯車の歯の大きさです。
数字が大きくなるほど、歯も大きくなっていきます。

特徴として、
モジュールが小さいものの方が、静かで回転も滑らか、伝達効率もいいです
ただし、小さい歯は当然弱いです。
(同じ直径の場合での話)


計算の仕方ですが、m=C/z です。
(m:モジュール z:歯数 C:ピッチ円直径)

歯数は、そのまんま…歯の数です。
ピッチ円直径というのは、歯の噛み合ったときの 理論上の円のことです。


センバン加工でよく使うのは、外径値なので、
モジュールと歯数から、外径を求めるには、d=m×(z+2)です。
(d:外径 m:モジュール z:歯数)

まぁ、実際削るときにピッチ円直径なんか考えないですよね。
外径で削りますし。。。


でも、設計のときは、ピッチ円直径が重要になります。
なぜなら 歯車同士の 軸間距離 に関係するからです。


とりあえず、こんなところでしょうか。。。
次回に続く(^^;;


2005年 9月 15日 (木) 00:12

モジュールはなんとなく分かったけど、DPとかCPとかは何? 似たようなものなの??
by 鶴城屋

DPとかCP も 歯車の規格(歯の大きさ)の一種です(^^

まず、DP(ダイヤメトラルピッチ)からですが、
これはインチ規格にもとづいたものです。
簡単にいうと
「1インチのピッチ円直径の歯車の中に、歯がいくつあるか」
となります。

モジュールの場合は、
「ピッチ円直径を歯の数で割ったもの」
だったので、数が大きくなればなるほど、歯も大きくなったんですが

DPの場合は、
逆に、数が大きくなればなるほど、歯は小さくなります。

計算式で表すと
C=(25.4 / DP)×z です。
(C:ピッチ円直径 z:歯数 1インチ=25.4ミリ)

外径だと
d=(25.4 / DP)×(z+2)
(d:外径 z:歯数)

に なりますね。


次にCP(サーキュラピッチ)ですが、
主に、ラックとピニオンギアの組み合わせで使います。

直線的なラックの上を ギアを移動させるときに
モジュールですと ギアを一回転させたときに整数値になりません。
計算式ですと
ギアを一回転させたときの移動量=π×m×z
(π:円周率 m:モジュール z:歯数)

これを、ぴったりの整数値にしたものがCPギアです。

ということで、
ギアを一回転させたときの移動量を、歯数で割ると 一つの歯あたりの移動量となります。
すなわち、一つの歯あたりの移動量をCPで表します。
(CP5 とか CP10 とか)

ピッチ円直径からではなく、一つの歯あたりの移動量から算出されたものと言えるでしょう。


まだまだ、次回に続く(^^;;






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