2006年 10月 31日 (火) 23:42

自動車用インボリュートスプライン規格 JIS D 2001
by 鶴城屋

JIS D 2001:1959

自動車用インボリュートスプライン
Involute spline for automobiles
1995-03-01 廃止


インボリュートスプライン規格について書こうと思います。
弊社にも よくインボリュートスプラインの加工がきます。
たいていは、旧JIS規格です。

「1995-03-01 廃止」とありますように、実際は廃止されて使わないようにしようとなっているんですが、現在の製造業現場においては、新JIS規格より 多く目にします。


新JISですと、PA30゜PA37.5゜PA45゜ですが、
旧JISは PA20°になります。
PA45゜だと、インボリュートセレーションと同様だと思ってしまうんですが…どうなんでしょうね?(^^;;


↓資料(旧JIS 圧力角20°)
http://tsuru-ss.sakuraweb.com/tsuru-ss/data/OLD_JIS_D_2001.xls

よく使われるもののみ記入してあります。
数値は「呼び径」を表しております。。。


※呼び径とは? = シャフト側の大径


2006年 10月 1日 (日) 02:12

熱処理「焼きならしと焼きなまし」
by 鶴城屋

機械加工の前処理として、熱処理をすることがあると思います。
私が駆けだしの頃、
特に疑問だったのは「焼きならしと焼きなまし」の違い( ゜Д゜)?


会長(親父)に聞いても「どっちも同じだろ」という答しか返ってこないw
よく似た言葉だから仕方ないのかもしんないけど(^^;;


金属材料を適当な温度に加熱し、その後 徐々に冷却する熱処理である。
機能的にはよく似ている…
説明としては「結晶を細分化して機械的性能を改善する」
まぁ簡単に言うと、
バラバラに分布してる結晶を再結晶させてやって、キチンとした結晶の状態にすること。

どうしてそういうことする必要があるのかと言うと…
鋼材は、熱間圧延後空冷をした状態であるのが普通だから。
(製鉄所のなかを 赤い鉄の棒が出てくるのは 熱間圧延しているのだ)

また、鍛造においても、冷間圧延にしても
外部からの加工により、どうしても鋼材内部に「応力」が発生する。

残留応力がある場合、別の熱処理(高周波焼入など)をした場合 焼き歪みの増大・焼き割れ が生じることになる。
 ...

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