2006年 4月 28日 (金) 23:05


高硬度材を久々に加工(手直しだけど…汗)
by 鶴城屋

こんにちは!
今週もあっという間に終わりましたね、もう金曜日です。


今週は単品モノの加工に追われて、なんじゃらあまり仕事がさばけませんでした。

しかも!途中手直し加工があったり(><;
ではでは、
タイトルにある、高硬度材のセンバン加工に入りましょう。。。。




↑これっす

  材質SCM415 浸炭焼き入れ済み 硬度はショア80〜90ぐらい
  ショア硬度80〜90っすよ!

  ウチで旋盤加工して納めていたものが、寸法長かったようで手直しということです。
  焼き入れ前だったら話は簡単なんですが、
  焼き入れ後ですので、研削盤でしか歯が立たないモノです。(外径はピカピカ研削されてます)


  「どーしようかぁ」といろいろ考えて、結局、
  荒技で旋盤で仕上げました
  まず、チップの選定から…
  ダイヤやCBNは高い(以前CBNチップ取り寄せたら @4500ぐらいした)
  どーにか安いチップで、有る程度摩耗が持って 仕上がりが綺麗になるのを…と考慮した結果…
  三菱の VPコーティングチップを選択しました。(値段は @600ぐらい)

  これは誰かから聞いていたんですが、
  「焼き入れ鋼には三菱VPコートがお勧め」という話だったので…


  さっそく工具屋さんに電話。
  私「旋盤チップの三菱VPコート取り寄せたいんやけど、これ使ってる加工屋さんいますか??」
  工具屋さん「いやー、これは久留米周辺で使ってるトコないねー」
  「エンドミルなら使ってるトコあるけど」

  困った、こりゃ、全然実績わからんやん!!(^^
  そう、手直し品なんで「出来ませんでした…」とは絶対言えない(汗

  私「とりあえず10個取り寄せお願いしますー」


  さてチップが来た。品物も来た(10本 φ110x500L)

  旋盤に乗せて、ジワリジワリおそるおそる削るy
  …シャワシャワ…(←削ってる音)
  「おお!意外と切れよるばい」

  回転は400rpm
  端面切り込み0.2ミリ
  送り速度はテキトー手動送り

  上の写真のように、真っ赤に切り粉が燃えさかってます。
  (まるでスチールウールの燃焼実験か!?)

  一本目終わって1コーナー摩耗してなかったので、
  二本目は調子に乗って 切り込み0.4ミリにしたら
  「バキバキ」って音… さっそくチップのコーナーが吹っ飛びました(^^;

  10本終わったときは、チップ2個ぐらい消耗しました。
  やはり硬かった。。。。

  でも、仕上がり面はとても綺麗に仕上がって、安心しました。


  手直し品で大変でしたけど、いい勉強になりました。
  もう高硬度材も恐れずに足らずヽ(´▽`)/

  (初めから 手直し品ださないように要注意します…m(_ _)m)


---------------------------------------------------------
 各種歯車製作・加工

(有)津留崎製作所

〒830-0112 福岡県久留米市三潴町玉満967−2
 TEL 0942-64-3571
 FAX 0942-64-5441
 tsuru@tsuru-ss.sakuraweb.com
---------------------------------------------------------








RSS


RingBlog ver.2.45

WebFrog Blog ver.2.0b