夕方に、外出先から会社に帰ってきましたら、
見たこともないような「バカでかいギア地」が届いてまして、歯切り加工中でした。
こんなやつ↓
ちょっとデカすぎじゃないですか?(;゜Д゜)
外径は640Φ 程度なんですが、重量が200キロ超えてるんじゃないかなー
こういうギア地は 年に1回出会うかどうかのものです。
※ギア地とは? … ギア歯切り前の素材(ワーク素材)のこと
↑うちの会長が段取りして、既に加工開始中
モジュール9、左ねじれヘリカルギア。
↑こういう切り方を「逆巻きクライム」といいます。
クライム歯切りというのは、ホブを下から切っていく方法。
逆に ホブを上から切っていくのが
コンベンショナル歯切りといいます。
(↑簡単に言うと アップカットとダウンカットの違い)
この歯切り法の違いによって、ホブの摩耗や 仕上げ面相度が違ってきます
あと、
「逆巻」ってのは ホブのねじれ方向と、ワークのねじれ方向が違う場合のこと。
普通のホブは「右ねじれ」が多いので、「左ねじれ」のヘリカルギアを切るときは「逆巻」となります。
普通 「逆巻コンベ」で歯切りするのが普通ですが、
このモジュール9のホブが結構古いもので、コーティングしてません。
なので「逆巻クライム」で ちょっとずつ切り込み入れているものと考えられます。
一回目の切り込みは 多分5〜6ミリ程度(^^;
(↑総切り込み量は、モジュール9 x 2.25 = 20.25ミリ)
※もし、会長(親父)に詳しく聞いて「単に気分的に 下から切ってるだけ」とか言われたら、
かなり脱力しそうで 聞けません…(笑
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by 鶴城屋
│2006/09/22 23:03
│仕事(加工ネタ)