2006年 9月 22日 (金) 23:03


大きな径のヘリカルギア歯切り
by 鶴城屋

夕方に、外出先から会社に帰ってきましたら、
見たこともないような「バカでかいギア地」が届いてまして、歯切り加工中でした。

こんなやつ↓


  ちょっとデカすぎじゃないですか?(;゜Д゜)
  外径は640Φ 程度なんですが、重量が200キロ超えてるんじゃないかなー
  こういうギア地は 年に1回出会うかどうかのものです。

  ※ギア地とは? … ギア歯切り前の素材(ワーク素材)のこと
 
 

↑うちの会長が段取りして、既に加工開始中

  モジュール9、左ねじれヘリカルギア。



↑こういう切り方を「逆巻きクライム」といいます。

  クライム歯切りというのは、ホブを下から切っていく方法。
  逆に ホブを上から切っていくのが コンベンショナル歯切りといいます。
  (↑簡単に言うと アップカットとダウンカットの違い)
  この歯切り法の違いによって、ホブの摩耗や 仕上げ面相度が違ってきます

  あと、
  「逆巻」ってのは ホブのねじれ方向と、ワークのねじれ方向が違う場合のこと。普通のホブは「右ねじれ」が多いので、「左ねじれ」のヘリカルギアを切るときは「逆巻」となります。

  普通 「逆巻コンベ」で歯切りするのが普通ですが、
  このモジュール9のホブが結構古いもので、コーティングしてません。
  なので「逆巻クライム」で ちょっとずつ切り込み入れているものと考えられます。

  一回目の切り込みは 多分5〜6ミリ程度(^^;
  (↑総切り込み量は、モジュール9 x 2.25 = 20.25ミリ)


  ※もし、会長(親父)に詳しく聞いて「単に気分的に 下から切ってるだけ」とか言われたら、
  かなり脱力しそうで 聞けません…(笑


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