こんにちは。
今回の記事は、ちょっと思いつきで、
鉄工所のことを知らない方のための記事を書いてみようと思います。
ウチのような鉄工所は
「部品加工」をしております。
鉄工所と言っても、範囲は広いですから…(^^;
「部品加工」でも いろいろジャンル(?)がありまして、
センバン加工
フライス加工
ワイヤ放電加工
スロッター・セーパー加工
ボール盤加工
研磨加工
歯切り加工
などなど…あります。
そこでタイトルにもありますが、
センバン加工のことを書きます。
センバン加工でも「大物ワーク加工」「超高精度小物ワーク加工」ってケースがありますが、
ここでは中くらいのワーク加工(φ100程度)のことを紹介します。
↑こんな部品を昨日加工しました
0.01ミリという
「日常生活では およそ使わない単位」を削って加工します。
どういうことかと言うと、
この部品の穴は ぴったりφ85(穴の直径85ミリ)にしなくてはならないからです。
こういう業界に接点が無い人からみたら、
おそらくまったく想像がつかないでしょう(0.01ミリですから)
さてさて、機械で削ったあと、測定をして確認しなくてはなりません。
穴の場合、
数値が小さかったら再度削って近づけます。
数値が大きかったら、その時点で不良品です。
↑計測する道具です。
シリンダーゲージとマイクロメーターが写ってます。
(中央部のやつがシリンダーゲージ/下部にあるのがマイクロメーター)
マイクロメーターってのは 品物を非常に小さい単位で測定する工具です。
シリンダーゲージってのは、穴を測定する工具です。
シリンダーゲージの端子はバネ式になってまして、穴の大きさに合わせてダイアルの針が動く仕組みです。
まず、マイクロメーターにて 85ミリの目盛りに合わせます。
その後、シリンダーゲージをマイクロメーターに合わせて、
シリンダーゲージの針が0を指針するように 設定します。
↑針がゼロ値ですね☆
そんで、測定したいワークに突っ込みます。
↑こんな感じ
針が動きますんで、
シリンダーゲージ端子が正確に突っ込まれたら、針を見て計測します。
ゼロ値より 右側だったら「まだまだ小さいよ」ってこと
左側だったら「大きくなっちまってるよ」ということ
↑こんな感じに ぴったりゼロ値だったら、
マイクロメーターの目盛りとぴったり同じということ、すなわちφ85にぴったりということ
この部品は「合格品」でした
※内径を計測するには「内径マイクロ」という工具もありますが、
使っているうちに一度狂ったら修正が難しいので、弊社では「シリンダーゲージ」しか使ってませんね(^^;;
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by 鶴城屋
│2006/10/09 00:24
│仕事(加工ネタ)