2006年 1月 24日 (火) 01:37


歯車加工だけだと なかなか厳しい
by 鶴城屋

いや〜、月曜日から いきなり一日遅れの更新です

こんばんは!
夜に寝てしまって 深夜に目覚めてしまいました(><)ノ


さてさて、

先日 福岡市内の歯切り屋さんに 出かけて話をする機会がありました。
そこも 少人数(奥さんと2人)で やっておられる会社さんで、
工場の規模も 弊社とあまり変わらない会社さまです。
(弊社では加工していない傘歯車を外注している歯切り屋さんです)

そこの会社さまは 「歯車加工」だけをやっておられて、
付随する「センバン加工」「フライス加工」などの設備はされておりません。


話をすると「歯切りだけでは なかなか儲からない」
とのことです。


そもそも 歯車製作というのは、ほとんどが「特注」歯車の製作といっても過言ではありません。
なぜなら 「通常」歯車は、市販既製品の歯車を使えばいいからです。

※市販既製品の歯車…カタログに載っている市販ギア
(協育歯車とか小原歯車とかの市販品ギア)


また、昨今の技術進歩により
”減速機構を用いないモーター装置”とか
”ギア伝達に変わるベルト伝達”とかの影響で
歯車の使用は減っているのが 流れです。



話を元に戻しますと、
「特注」歯車の製作 というのは、すなわち 単品仕事が多いということです。
月に継続して何個!という仕事はあまりありません。

(↑まぁ自動車関係などの歯車は 別ですが、そういうものは町工場では加工出来ませんので… 設備的にもコスト的にも…)

たいがい、以前作ったことがある!歯車 というのも 1年前か半年前か。。
ってな具合です。(^^


ですので、「歯車加工」だけってのはなかなか厳しい状況のようです。
ただし、
厳しいと言っても、歯車という機械部品は 絶対に無くならないものなので、
それで食っていけなくなる…ということは無いですね(^^;
また、新規で始める競合他社は皆無ですので、安定的です。


弊社は「歯車加工」だけではなく「センバン加工」や「フライス加工」も行っております。
業務方針は「センバン加工」や「フライス加工」で儲けようというのではなく、
あくまでメインは「歯車加工」で それに付加価値を付けるというものです。


これは たまたま 弊社のお取り引き相手様に
「材料から一貫加工でつくってくれ!」という ご注文が多かったからで、
そういう お取り引き様に 巡り当たらなければ
いまでも「歯車加工」だけをやっていた会社になっていたかもしれません。


また、余談ですが、
インターネット経由のお見積もり・お問い合わせ を何件かお受けしたときも
「材料からの全加工で見積もってください!」
というものが殆どです。



とまぁ、
それぞれの会社さまの方針にもよりますでしょうが、
弊社の方針は「歯車加工に如何に付加価値をつけるか」になります。

まだまだ 弊社では加工できない歯車は多いです。
(例えば モジュール0.3以下の超小型ギアや JIS2級以上の超精密ギアなどなど…)


保守的にいくか…
もっと付加価値にチャレンジするか…


この2択は、
一言でどっちが良い なんてことはいえませんが

※付加価値といっても、費用対効果があわないんじゃ 結局マイナスだしね
※※向上心は持ち続けなくてはなりませんが、会社を潰しては話になりません。。。


これからの終わらぬ課題といえるでしょう(^^)


後、加工日記はお休みです、明日upしますー








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