2006年 6月 3日 (土) 03:31


銀行からの借り入れについて
by 鶴城屋

久しぶりに経営ネタ
銀行さんからの借り入れについて、最近思ったことを書いてみます。


まず
借り入れのとき、いちばん気になるのが「利率」でしょうか
あとは、「借り入れ可能額」とか「諸費用(保証料等)」とか


最近は、どこの銀行さんも融資に積極的のようで、
弊社のような超零細会社にも「借りてくれ〜」と言ってきます。。
ですが、いざ借りようとすると
「担保つけてくれ」とか「保証協会とおしてくれ」とか言ってきます。

まぁ、「担保」設定してくれってのはわかります。
なにも無担保無保証で 大きな金額はどこも貸してはくれませんから(^^

も一つ言うと「信用保証協会」
これが、私としてはあまりいいイメージがありません。

※信用保証協会ってのは、
簡単にいうと「保証料」というものを払うかわりに 銀行に大して債務保証をしてくれるってトコロです。


話を元に戻しましょう。

「利率」が一番安いのは、当然ながら政府系金融機関「国民生活金融公庫」です。
とくに500万前後の設備資金でしたら「マル経」とよばれる「経営改善貸付」が とってもお得です。
なんと言っても無担保で面倒でない。
あと利率が安い
(弊社が3年ぐらい前に借りたときは 利率0.85%でした、←安すぎ!)
※注:最近は 利率2.2%ぐらいです

ほかに「国民生活金融公庫」には普通貸付やらありますが、
基本的には「担保」提供が大前提のようです。
政府系ゆえに1000万オーバーは 無担保は無理↓↓


次にくるのが「銀行」さんですが、
銀行独自の貸付やってるところは少ないようです。
ここでいう「独自」というのは、上で書いた「信用保証協会」を通さない貸付ってことです。
銀行独自で貸付リスクを負うわけですから、多少「金利」は高め
※注:福岡銀行さんの「ベストリリーフ」は内容に応じて利率きまる
  年利 3.0%〜12.5%ぐらい
無担保でいいような説明をききますが、
実質1000万オーバーだったら「担保」いるんじゃないかなー?

県とか市町村の「利子補助金」制度を使えば、
支払う金利は相対的に安くなります(^^)
弊社も 旧三潴町のときの「利子補助」制度を使っております。
年間4〜5万もらえるからお得です(←利率の60%ぐらい)


さてさて、
「信用保証協会」を通して借り入れをする場合について
ここで言う「信用保証協会」を通すとは?
保証協会の審査を受け 債務保証をしてもらった後「銀行」から借りる
ということです。

当然ながら「銀行」はリスクを負いませんので、多少金利が安いです。
(貸し倒れの際は 保証協会が保証するんで…)
ただ、安くなるって言っても 約0.5%〜1.0%程度ですが

また、「保証料」を払って債務保証してもらうんで
無担保でおっけーな場合があります。

ん?

万一返済出来ないときは代わりに保証してくれて、金利が安いなら、
良いことずくめ!! じゃない?(^^)v




そんなに世の中甘くはありません(--


そもそも、
「信用保証協会」は 会社の代表者が 債務保証人になるのが「大前提」です
ということは
債務保証人たる会社の代表者がどーしても払えない場合(破産とか)のとき
保証協会が債務保証(かわりに払ってくれる)ってことなんで、

それって、意味ないじゃん… という感じです

そもそも、
会社の代表者がどーしても払えない場合(破産とか)になったら、
銀行への債務も破産消滅する訳ですからね


それに加えて「保証料」!!
これがまた、ボッタクリ飲み屋の代金みたいに取られます。
この保証料、甘く見てはいけません。
なにせ、ほとんどの場合「前取り」です。

例)2000万借り入れ 10年返済の場合 … 前取りで 100万程度天引き

おいおい、
100万前取りは、そりゃーないですよ…(つД`)
って言いたくなります。

もちろん、金額が少なく/期間も短ければ、保証料も安くなりますが…


で!

金額が大きければ、「担保」要求してきます。
無担保で活用できるのが「信用保証協会」のメリットだと思っていたのですが、
「担保」必要となると話が変わってきますよね。
高い「保証料」とられた上に、更に「担保」必要ですか、そーですか、

ですので、
あまり高額な金額の場合は、まるっきりお勧めできませんね。。



ともあれ、
会社の状況、ケースバイケースですから、なんとも総論としては言えません。
ここでの記事は あまり参考にされないことが良いでしょう
(なぜなら 私の主観がかなり入ってるので…苦笑)








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