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2006年 11月 13日 (月) 00:52
汗流しながら満足いく仕事ができること by 鶴城屋
仕事における満足感について考えます。
この「満足感」をうまい具合に導き出せれば、モラール(士気)向上に繋がり ひいては生産性の向上に繋がります。 管理者の才覚が問われる事柄です。 私は文系人間でしたので、当時は「心理学」に興味ありました。 また「経営学」にも面白い講義がおおかったので、結局そっち方面に行ったわけですが…(^^; 今でも思い出すのは ”マズローの欲求階層説”です。 これは当時 就職活動時に大いにお世話になりました(笑 就職氷河期と言われてた時代、 東北の片田舎の大学から、関東の会社に就職する人は僅かでした。 (大抵は地元就職か 遠くて大都市の仙台あたり) そんな中、文系で4年生の4月に早々と内定とって、悠々遊んでたのは私です。 まぁそんなことはどーでもいいんですが(もう辞めちゃった会社ですし) よく就職試験の面接で聞かれたのが 「あなたにとっての仕事とは何ですか?」 「仕事における満足感とはどのようなことと思われますか?」 でした。 ここで、”マズローの欲求階層説”の登場です。 マズローという学者さんは、人間の欲求満足の段階として5種類の欲求があると考えました。 ・生理的欲求 ・安全・安定性欲求 ・社会的欲求 ・尊厳欲求 ・自己実現欲求 人間の欲求というのは、これら5種類の段階を 低次欲求から高次欲求へ移行していく(低次欲求が満たされると次の欲求を求める)という訳です 生理的欲求とは、食物、水、空気、休養、運動などに対する欲求。 簡単にいえば「仕事とは 日々生活するためにする」という考え方。 安全・安定性欲求とは、安全な状況を求めたり、不確実な事を嫌がる欲求。 簡単にいえば「仕事とは 人生または家族の安定の為」という考え方。 社会的欲求とは、組織への所属、または友情や愛情を求めたりする欲求。 簡単にいえば「仕事とは 会社の一部、社会の一部として働くこと」という考え方。 尊厳欲求とは、他者からの尊敬や責任を求める欲求。 簡単にいえば「仕事とは 社会や会社・他人に感謝されること」という考え方。 自己実現欲求とは、自己成長の機会を求めたり、新たな能力取得を求めたりする欲求 簡単にいえば「仕事とは 自分の成長・技能UPのため」という考え方。 会社経営者(いわゆる採用する側)から見た場合 どんなことを言う人が新入社員に向いているのか? を考えた場合 第4番目の尊厳欲求レベルの新入社員が望ましいと思う訳です。 当時、私の就職活動した時期もそうでした。 で、本題に戻りましょう。 「満足感」をうまい具合に導き出すためには、その人各個人に見合った欲求を把握し、それを満たすような環境・条件をつくってやるのがいいのではないか? マズローの低次欲求(生理的欲求や安全・安定性欲求)を比較的強く持つ人間に対して、いきなり高次欲求を実現させようとしても的はずれな結果に終わってしまいます。 どういうことかというと、低次欲求を求めているのに高次欲求を満たされても「満足度」は得られません。多分逆に「不満」が発生するに決まってます。 わかりやすくいうと 「仕事はそこそこやってんだけど、給料安い」 「もっと給料あがんないかな」と思ってる従業員に「業務終了後に勉強会をやる」と持ちかけても、 「残業代でないのになんで定時後まで残って勉強しなきゃなんないの?」 なんてとこになるのです。 (↑極端な例ですが…w) また逆に 「自分は新しい分野の仕事にチャレンジしたい」と思っている従業員に「給料と残業代もっと出すから、今までの仕事の量増やしても良い?」と持ちかけても、 「今までの仕事つまんないんだよなー、給料いいけど、やりがいが無い」 「転職先探すか…」 ということになったりします。 (↑これまた 極端な例ですが…w) こういう理論は「マグレガーのX理論、Y理論」 と言われます。 X仮説の人間像 ・生理的欲求や安全欲求が強い ・仕事は基本的にいや ・自ら責任を取ろうとせず、命令されることを好む ・問題を解決するだけの創造力は持っていない なんとまぁ! 現代日本のフリーター・ニートを象徴してそうな人間像ですね(多少言い過ぎ!w) Y仮説の人間像 ・自己実現欲求が強い ・仕事は遊びと同じもの ・問題を解決するために必要となる創造力を持っている ・権限・裁量が与えられれば、自律的・創造的になれる こういう人間像はある意味極端ですが… とまぁ、いろいろ書きましたが、結論として、 「満足感」をうまい具合に導き出すには、その欲求段階に応じたマネジメントが適切にされなければならない。と思うところです。 具体的に挙げれば、 会社の政策と経営、監督、作業条件、対人関係、給与、責任、評価、裁量委譲、を適切に行うということではないでしょうか? |
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