2006年 9月 22日 (金) 23:42


長いシャフトの内径に、スプライン歯切り
by 鶴城屋

これは結構苦労する加工です。
「内径のスプライン歯」は「継手」に使われるケースが多いです。
(歯がスッポリとはまりこんで 力を伝達する 継手)

内歯は ブローチ加工・ギアシェーパー加工でするのが多いですが、
長いシャフトの端っこに、スプライン歯があるものは ブローチ加工・ギアシェーパー加工では加工できません。


それでは?どうやって加工するのか??
弊社では NC複合旋盤で 成形歯切りします。

 
 

↑こういう品物

  全体図は支障が有るかも知れないので 細部のみ写真up
  穴径は Φ64ぐらいだったか…
  モジュール2の内歯歯切り

  長いシャフトなんで「ブレ止め」かけてます。



↑こういう刃物工具(自家製)にて加工

  ちょっと写真がボケてるかな(@_@
  刃先はハイスバイトを埋め込んで、
  モジュール2の歯形を成形しております。
  これを左右(Z軸)方向に動かして 切っていく。
  切り込み深さ方向には 上下(X軸)移動で切り込みいれます。
  もちろん…歯数分だけ分割した角度を割り出します(C軸)

  イメージ的には「スロッター加工」に近い☆

  キモ(肝)はいかに歯形を成形できるか!?
  になる。。


  以上、NC旋盤で成形歯切りの事例でした。

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